みなさん聞いた事があるはずの「木枯し1号」がなんと、東京では2018年と2019年の2年連続で吹かなかったそうです!
じゃあそのうち2号がいきなり来るの?東京以外の地域ではどうだったの?
・・・いやでもその前に、木枯らし1号ってナニ?など色々疑問がわきますよね。
そこで調べてみると、「木枯し1号」にはいくつか発表基準があること、地域によって少々基準が異なることがわかりました。
そういえば、あんまり深く考えたことないわあ〜
では早速見ていきましょう!
木枯らし1号とは
超簡潔に言いますと、
「10月半ばから11月末の間に吹く、毎秒8メートル以上の北寄りの強風」の事です!
もちろん1号ですので、そのシーズンで初めて吹いたもののことを指します。
ただし、上記のように決められた期間がありますので、この間に条件通りの風が吹かないと、その年は「木枯らし1号来ず!」ということになります。
その期間後にいくら木枯らしが吹こうが、1号にはなれない。2号や3号たちはいくら頑張っても1号にのし上がることはできないわけです。
1位該当なしの2位や3位的なやつですね。ちょっと切ない。
そして、2018年と2019年の東京地方では、木枯らし1号が発生しませんでした。
こちらの気象庁のページでは1956年から東京地方での木枯らし1号を記録していますが、2年連続で観測されなかったのは記録上初めてで、珍事と言えそうです。
過去にも来ない年はあったんだね〜
基準が地域ごとに違う
気象庁と大阪管区気象台の資料によると、木枯らし1号の発表基準がそれぞれ以下のように書かれています。
東京地方
東京地方の「木枯し1号」は、下記の事項を基本として総合的に判断して発表しています。
1 期間は10月半ばから11月末までの間に限る。
2 気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹くこと。
3 東京における風向が西北西~北である。
4 東京における最大風速が、おおむね風力5(風速8m/s)以上である。(ただし、お知らせには最大瞬間風速を記入する。)
近畿地方
近畿地方における「木枯らし1号」の発生日は、おおむね以下の目安を満たした最初の日を基本として総合的に判断しています。
1 期間 霜降(10月24日ごろ)~冬至(12月22日ごろ)まで。
2 気圧配置 西高東低の冬型の気圧配置。
3 風向・風速 北よりの風が吹き、最大風速8m/s 以上。 ※ただし、「お知らせ」への記載は最大瞬間風速。
参照元:お知らせ(大阪管区気象台)
2つの地域の違いとしては、
①東京では風向が西北西~北と決まっているが、近畿では北よりの風となっている点
②近畿では期間が霜降(10月24日ごろ)~冬至(12月22日ごろ)までと決まっているが、東京では10月半ば〜11月末となっている点
の2点があります!
なお、「木枯らし1号」が発表されるのは東京地方と近畿地方についてのみとなっています。
まとめ
- 「10月半ばから11月末の間に吹く、毎秒8メートル以上の北寄りの強風」を木枯らし1号という
- 東京地方と近畿地方の二か所でそれぞれ発表され、発表基準が少し違う
- 決められた期間内に発生しないと、その年は木枯らし1号が吹かなかったことになる
- 東京では2018〜2019の2年連続で発生せず気象庁が記録を取り始めて以来初の出来事
以上のことがわかりました!
耳馴染みのある「木枯らし1号」ですが、少し詳しくなったので豆知識が披露できそうですね!
需要ある〜?
・・・きっとみんな知らないから!明日早速話してみてほしい!
「木枯らし2号って1号にはなれないんだよ」って。
いきなりどうした??ってなるわ!
ちなみに漢字1文字の「凩」でこがらしと読むそうですよ!
・・・じゃ、また!
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